長期投資に最適なのはどっち？「レバナス」と「QLD」を徹底比較！

「レバナス（iFreeレバレッジNASDAQ100）」と「QLD（ProShares Ultra QQQ）」は、NASDAQ100の指数の日々の増減率に２倍のレバレッジをかけた商品として、多くの投資家に注目されています。

しかし、どちらが長期投資に最適なのでしょうか？

この記事では、過去のパフォーマンスやドローダウン、回復力をデータで比較し、さらにQLDへの乗り換えを検討する際のメリット・デメリットもご紹介します。

レバナス設定来のリターン比較

投資信託としてのレバナス（iFreeレバレッジNASDAQ100）は2018年10月19日に設定されました。

設定来の期間のリターンをQLDと比較すると以下の通りです：

• QLD: 20.06 → 98.02 （+389%）
• レバナス（iFreeレバレッジNASDAQ100）: 10,000 → 40,871 （+309%）

QLDはレバナスを約80%上回るリターンを達成しています。

信託報酬はQLDが0.95%、レバナスが0.99%と大きな差はありませんが、隠れコストや為替ヘッジコストの影響が結果に表れていると考えられます。

ポイント

• 為替ヘッジのコスト: レバナスは為替ヘッジ付きで運用されており、このコストが長期でリターンを押し下げる可能性があります。
• 隠れコスト: 投資信託特有のコストがQLDに比べてパフォーマンスを低下させている可能性があります。

レバナスとQLDのドローダウンの比較

NASDAQ100はボラティリティが高い指数であり、レバレッジをかけた商品ではさらにリスクが増します。

2021年11月から2023年1月にかけての大幅下落を比較すると：

• QLD: 92.38 → 34.52 （-63%）
• レバナス（iFreeレバレッジNASDAQ100）: 43,151 → 15,473 （-64%）

下落幅はほぼ同じでした。

レバナスとQLDの安値からの回復力の比較

2022年10月の安値から2024年7月までの回復力を比較すると：

• QLD: 34.52 → 106.92 （+210%）
• レバナス（iFreeレバレッジNASDAQ100）: 15,473 → 46,178 （+198%）

QLDの回復力がやや上回る結果に。

12%の差は短期間では小さく感じるかもしれませんが、長期では大きな影響を及ぼします。

QLDへの乗り換えで実際に考えたこと

メリット

• 隠れコストの排除: QLDはETFのため、投資信託の隠れコストがなく、パフォーマンスに影響が少ない。
• 為替ヘッジコストが不要: 長期的には大きな差となる可能性がある。
• 高いリターン: 過去のデータから、6年間で80%の差が発生している。

デメリット

• 為替リスク: QLDはドル建てのため、為替の影響を受ける。
• 売却時の税金と手数料: レバナスの売却税とQLD購入手数料のコストが発生。

まとめ

レバナスとQLDを比較して見えてきたポイントをまとめます：

• 為替ヘッジコストや隠れコストが大きな影響を与える（6年間で80%の差）。
• 下落時のリスクはほぼ同じ（ドローダウンは同程度）。
• 上昇局面でQLDがやや優勢（回復力が高い）。

長期投資を前提に、高いリターンを追求したい方にはQLDが適しています。

ただし、為替リスクを許容できることが前提です。

私も特定口座のレバナス投信を売却し、QLDへの乗り換えを決断しました。

長期でのリターン最大化を目指す方は、ぜひ一度検討してみてください！